商標登録をしていなかったことによるトラブル
商標権とは、自社の商品やサービスを、財産として守るための手段です。商標登録をしないと、第三者に勝手にその商品やサービスを使われたり、先に商標登録されて、商標権侵害の警告を受けたりする恐れがあります。ここでは、商標登録をしていなかったことによるトラブル事例をご紹介します。
「株式会社モンシュシュ」の商標権侵害事件
「堂島ロール」で有名な、株式会社モンシュシュの事例です。販売するケーキのパッケージに会社名である「モンシュシュ」と表示していましたが、実は「モンシュシュ」は、すでに他社が商標を登録していました。このため商標権侵害とされ、約5,140万円の損害賠償を命じられた上、店名や社名を「モンシェール」に変更することを余儀なくされました。
「シルバーヴィラ揖保川」の商標権侵害事件
兵庫県で平成9年から運営されていた「シルバーヴィラ揖保川」という介護施設。しかし、この医療法人が知らないうちに、平成18年に東京の会社が「シルバーヴィラ」の商標を取得。商標権侵害として訴訟を起こされました。結果、介護施設の名称の変更と約600万円の損害賠償の支払いを命じられてしまいました。
「車の110番」事件
車両整備業者が「クルマの110番」という言葉をウェブサイトのメタタグに使用したところ、別の自動車修理会社の「中古車の110番」という登録商標を侵害しているとして、使用の差し止めと損害賠償を請求されました。
「クルマの110番」は、「中古車の110番」より1年以上前から使用していましたが、商標として登録していなかったため敗訴し、約80万円の損害賠償を命じられました。
「キャリアジャパン」事件
人材派遣会社がインターネット上の情報サイトで、disco-careerjapan.jpのドメイン名を使用したことなどについて、別の人材派遣会社から商標権侵害として損害賠償を請求されました。裁判では商標権侵害が認められ、約60万円の損害賠償の支払いとドメイン名の変更などが命じられました。
編集チームまとめ
近年、知らないうちの他社の商標を登録してしまうというトラブルが増えています。自社オリジナルの商品・サービスだと思って商標権を取得しないままでいると、いつの間にか他社に先を越され、「商標権侵害を訴えられる」「損害賠償を請求される」ことで、自分の会社のブランドやビジネスを失ってしまうかもしれません。まだ商標を取得していないなら、早めに取得するのがおすすめです。
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