商標登録したときの費用はどのくらい?
「商標登録の費用はどのくらい?」と気になる方も多いでしょう。ここでは、商標登録のための費用内訳や、費用相場について、わかりやすく解説します。
商標権をとるための費用
商標の出願や登録には、
- 出願料
- 審判関係手数料
- 登録料 等
が必要です。以下で詳しく見ていきましょう。
出願料
商標登録の際は、まず特許庁へ出願書類を提出する必要があります。書類には、特許印紙を貼付する必要があり、印紙代は権利を求める商標の区分の数によって異なります。
1区分なら12,000円、2区分なら20,600円、3区分なら29,200円です。出願料は、特許庁のサイトにて試算することが可能です。
審判関係手数料
出願が「拒絶査定」となり、それを不服として「審判請求」を行った場合には、審判を請求することができます。費用は15,000円+(区分数×40,000円)で計算され、1区分では55,000円です。
登録料
商標が登録査定となった場合、10年分の登録料をまとめて、もしくは5年×2回に分割して特許庁に納付する必要があります。法定費用は、5年分で16,400円×区分数です。10年分では28,800円×区分数の費用が必要となります。
5年分を2回納付するよりも、一括で10年分の費用を納付する方が総額は安いですが、区分数が増えるにつれ支払総額が大きくなるので、事業の見通しや手持ちの事業資金と照らし合わせて検討するのが良いでしょう。
商標登録の費用がかわる3つのポイント
ポイント1:区分
商標登録の費用は、区分によって変わります。区分とは、商標登録の際に決められた商品やサービスのカテゴリのこと。
商標制度においては、全ての商品又は役務は、特許庁の「類似商品・役務審査基準」により、第1~45類に分類されています。区分の種類で料金が変わる、ということではなく、区分を増やすと、その分費用がかかります。
例えば、出願時の印紙代は1区分12,000円、2区分20,600円、3区分なら29,200円です。また、登録時の印紙代(5年登録の場合)は、1区分16,400円、2区分32,800円、3区分で49,200円となります。
ポイント2:外注先
商標登録の手続きを自分で行うか、専門家に依頼するかでも費用は大きく変わります。
自分で行う場合、かかる費用は出願料と登録料のみなので28,400円(1区分・5年の場合)で済みます。「自分だけでは不安」という方は、商標専門サイトや、特許事務所などで専門家に依頼する方法もありますが、その分費用がかかります。
ポイント3:サービス内容
専門家に依頼する場合は、依頼する先によって費用が異なり、サービス内容によってピンキリというのが正直なところ。インターネット経由で商標登録を依頼できる商標専門サイトなら、気軽に依頼できる分サービス内容が限られます。また、大手特許事務所に依頼する場合は、手続きから登録後のサポートまでしっかりしたサービスが受けられる分、事務所(弁理士)に支払う手数料が上乗せされるため、費用が高めです。
商標登録を弁理士に依頼したときの相場
2001年に弁理士法が改正されて以降、弁理士の手数料はそれぞれの特許事務所で自由に設定できるようになりました。このため、事務所によって費用が異なります。
相場としては、調査費用・出願手数料・成功報酬を全て合わせて、15万円ほど。さらに、商標調査や意見書、早期審査などを依頼するかどうかで料金が変わります。
事務所によっては、商標調査が無料の事務所などもあるので、費用が気になる方は、相談時に必ず費用を確認しましょう。
編集チームまとめ
商標登録は自分で費用を抑えて行うことができます。ただし、専門的な内容が多く含まれる手続きのため、自分で行うと、調査や書類準備などに多くの手間と時間がかかります。
専門家に依頼をすれば、費用はかかりますが、必要な手続きを全て行ってくれる上、登録後のサポートも行ってくれて安心です。忙しい事業主の方なら、無駄な時間を削減し、確実な商標登録を行ってくれる専門家への依頼がおすすめです。
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