商標出願は自分でできる?
商標登録は、弁理士などに依頼しなくても、自分で行うことができます。ここでは、自分で商標登録するメリット・デメリットをご紹介します。
自分で行う場合の流れ
商標登録の流れは、自分で行う場合も専門家に依頼する場合も同じです。①調査、②出願、③審査、④登録、という4つの手続きを行います。
ステップ1:調査
特許庁で開設している特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」等を使って、似たような商標がないかを事前に調査します。
ステップ2:出願
商標登録願という専用の書類を作成し、特許庁に提出します。提出方法は、郵送もしくは特許庁への持参です。
ステップ3:審査
出願された商標は、特許庁内で審査が行われます。審査期間は11ヶ月ほどですが、場合によってはそれより長くなることも。ただし、「早期審査」という制度を利用すれば、通常より早く審査をしてもらうことができます。
ステップ4:登録
出願した商標が登録要件を満たしていれば、審査に合格し、特許庁から登録査定の通知が届きます。その後、30日以内に登録費用を納付すると、正式に商標登録され、後日「商標登録証」が発行されます。
自分で行うメリット・デメリット
自分で商標登録する場合の、メリット・デメリットをまとめました。
メリット
一番のメリットは、出願費用を節約できること。専門家に依頼すると、手数料が約14万円かかりますが、自分で行えば、特許庁に納める特許印紙代のみなので、約3万円で収まります。実際に、費用の節約のために自ら商標登録を行う個人事業主も多くいます。
デメリット
商標出願では、調査や書類作成を行う必要があり、そのために多くの手間と時間がかかります。初めての方は出願までに1ヶ月以上かかるとも言われ、しかも、審査が拒絶された場合には、反論するための意見書などの提出も必要です。法律に関係する内容なので、独特の言い回しなどもあるなど、手続きは決して単純なものではありません。
特に注意したいのが、権利範囲がズレている場合。権利範囲がズレていると、実際の事業内容を守ることができず、守れていない事業内容について他人から侵害されてしまう恐れがあります。また、無事に登録できたとしても、権利侵害をされたときの対応には常に気を配らなければなりません。
編集チームまとめ
自分で出願することでコストは抑えられますが、多くの手間と時間がかかる上、出願したけど1年後に登録できないことが判明するリスクも高くなります。
弁理士に依頼すれば、商標登録の出願から管理、登録後の侵害へのケアまでトータルで任せられますし、何より専門的な視点からのサポートを得られる安心感があります。大切なのは、目先の金額ではなく、商品やサービスの権利が確実に保護され、安心して活動できること。経営者の方なら、商標登録の手続きに多くの時間を費やすよりも、本業に時間を費やした方が良いはずです。ぜひ早い段階から弁理士に相談して、スムーズな商標登録を行いましょう。
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