商標登録までの期間はどのくらい?
商標登録の出願から登録まで、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?ここでは、商標登録までの期間と、審査を早める方法について解説します。
登録までにかかる期間
2021年現在、商標登録までにかかる期間は約11ヶ月ですが、場合によってはそれよりも長くなることがあります。しかも、それだけ長く審査を待っても、必ず登録ができるとは限りません。
審査の結果、「登録できない」と判断され、登録できない理由が書かれた「拒絶理由通知」が届いた場合は、この通知に「意見書」で反論するなど、出願書類の記載内容を「補正書」で修正する時間がさらにかかります。
登録までの期間が延びている理由
「なぜ審査にそんなに時間がかかるの?」と思う方もいるかもしれませんが、特許庁には、毎日全国から大量に出願所が提出され、それを1つ1つ判断しているため、審査に時間がかかるのです。
しかも、近年、出願件数は増加傾向。特許庁が発行している「特許庁ステータスレポート2021」によると、2020年における商標登録出願件数は16万3,148件(国際出願除く)で、2011年の9万5,648件と比べ約1.7倍となっています。
審査を早める方法
通常なら約11か月かかる審査期間を、通常より短縮してもらうことができます。「早期審査」あるいは「ファストトラック審査」という方法について、ご紹介します。
商標早期審査
商標早期審査制度は、平成9年に開始された制度です。「事業準備が相当進んでいるorすでに出願商標を使用している」、かつ「権利化に緊急性」がある場合など、一定の要件を満たすことで、通常より早く審査をしてもらうことができます。費用0円で、通常約11ヶ月かかる審査を、約2ヶ月まで短縮することが可能です(2021年9月時点)。ただし、申請の際には、すでに印刷している商品カタログのような、客観性のある資料の提出が必要です。
ファストトラック審査
申請不要、手数料不要で、6ヶ月ほどで最初の審査結果を通知してくれる制度です。早期審査に似ていますが、ファストトラック審査は、あらかじめ決められた範囲内の商品・役務のみが対象です。「審査着手時までに指定商品・指定役務の補正を行っていない」「2018年10月1日以降に出願された商標」といった2つの条件を満たす場合に、自動的に対象となります。
ただし、条件を満たさない商品や役務名はファストトラック審査から外され、再度ファストトラック審査が適用されることはないので注意が必要です。
編集チームまとめ
商標登録は一般的に、出願から権利化まで11ヶ月ほどかかりますが、「もっと早く権利化したい!」という方には、ファストトラック審査と早期審査という制度があります。
ファストトラック審査なら約6ヶ月、早期審査なら約2ヶ月まで審査期間を短縮することが可能です。ただし、いずれも条件を満たす必要がある上、特に、早期審査は近年利用者が大きく増えています。スピーディーで確実な商標登録を行いたいなら、専門家に依頼するのが近道です。
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